永くご愛用頂くために
ご使用後は水道水での水洗いをお勧め致します。海水に含まれる塩分は電気を通しやすくし、錆の起こる反応を促進してしまうからです。
錆は水分や塩分が溜まりやすい接合部などから発生しやすいため、本体からリングごとフックを外して水洗いする方法が理想的です。
長期間ご使用されない時はリングやフックをボディ本体から取り外して保管します。貫通ワイヤーやリング、フックなどの異種金属の接触よる腐蝕を防ぐ目的です。貫通ワイヤーは錆びにくいとされるSUS304を使用していますが、それでももらい錆や原因不明の電食を完全に防ぐことは出来ませんので外しておいた方が安心なのです。次の写真がその失敗例です。
このフックは水洗いしてからリングを外さずに保管した物です。フック先端は腐蝕していないのに、リングと接触しているアイ部分は白く腐蝕しています。電位差のある異種金属を接触させたまま長期間補完すると、場合によってこの様なトラブルが発生します。
だから各部品はバラバラにして保管したほうが永くご愛用頂けるのです。
貫通ワイヤーを伝って水滴が?これって故障?
実釣使用後にBnDなどプラグの貫通ワイヤー付近から水滴が染み出してくることがあります。特に多いのはテールアイ周辺です。これがボディの浸水故障なのか?それとも正常な状態なのかをセルフチェックする方法をご紹介させて頂きます。
簡易チェックの方法
一番簡単な方法はバケツや深さのある洗面器などに水道水を汲み入れ、フックやスプリットリングを外した状態でルアーを浮かべてみてください。
BnD180Fはこの状態で浮いていることが確認できれば、正常な状態で、アクションや浮力を確保するために用意しているエアールームへの浸水がない事を確認する事が可能です。
なぜ水が染み出してくるの?対策は?
入水する原因
BnD180Fはボディ強度を向上させるためにウエイトルームを貫通ワイヤーが通過する構造をとっています。製品出荷時には貫通ワイヤーとボディの隙間が生まれない様に樹脂を浸透させて目止め処理をしていますが、使用される過程で掛かる力や衝撃によって、この目止めが外れてしまう事があります。そこに生まれた僅かな隙間を辿って毛細管現象などによって海水がウエイトルームに侵入することがあるのです。
ウエイトルームとエアールームは別に用意
そのため、ウエイトを設置している後端のウエイトルームと、泳ぎや姿勢を制御するだけの浮力を確保するためのエアールームは別に用意して設計しています。
もしウエイトルームの中が水で埋まってもアクションのバランスに変化がない様に設計しておりますので、ご安心ください。
この写真のサンプルもウエイトルームに水滴が見られますが、防水壁の前のエアールームには浸水の痕跡が見られません。
ウエイトルームへの浸水の対策は?
中の水気を抜くにはリアアイを先端にしてボディを振って遠心力で抜いたり、壁に立てかけるなどして水が出てくる箇所にティッシュペーパーを当てるなどして置いておけばある程度侵入した水分を抜くことも可能です。また乾燥させてから水滴が出てきた箇所に瞬間接着剤を塗布するなどして目止めを修復することも可能です。
内部の貫通ワイヤーは錆や腐食に強いSUS304で、表面に錆が浮いたとしても中まで侵食されにくい1.8mmの太軸ステンレスワイヤーを使用していますので、強度的な問題は生じにくい構造にしてありますのでご安心ください。