RESPECT190F
スリムボディ、でもフローティング
PE8号まで対応しながら足元までタイトに泳ぐリップデザイン
19cmなのに#3/0のトリプルフックが搭載可能
モンスターと安心して勝負できる1.8mm太軸貫通ワイヤー
SPEC
全長:190mm
自重:73g
スイムタイプ: Floating
想定フックサイズ: トリプルフック#3/0(それ以下の軽いフックも搭載可能)
本体価格:4.500円(税別)
製品の取扱説明書はこちら
カラーラインナップ
80タイニークリア
80ブラックベリー
80ブルーベイト
80ピンク
フックセッティング
ショアGT狙いを想定してVANFOOK社 匠プレミアム#3/0 (1本7.0g) を搭載できる様に設計しています。スプリットリングは#9までの仕様を想定しています。
足場が高い立ち位置で足元まで泳ぎ切らせたり、ルアーの潜航深度を深くするためにテールフックのみシングル化すると前傾姿勢のセッティングになります。
シーバスやアカメ狙いで使用する上ではもう少し小さなフックの搭載も可能です。私はOWNER社 STX-58 #1/0や#2/0でスローリトリーブ仕様にカスタムしています。
- THE REAL -
- GOOD BAIT初のミノー「RESPECT190F」が発売となりますが、このミノーは一言で説明頂くとどんなルアーですか?
山田)一言ですか、難しいですね(笑)。簡単に言うとショアでデカい魚を釣る為に必要な機能を詰め込んだミノーです。
- 既に各メーカーから大型魚用のミノーが販売されていますが、何か違うのでしょうか?
山田)ショアビッグゲームのミノーとしては中型の19cmという一口サイズで、更にスリムなボディデザインなのに、ショアGT狙いでも真剣勝負ができる#3/0のトリプルフックが載ると言うところが一番の特徴になるかと思います。
- このサイズでフローティングという設定も青物狙いのミノーとしては珍しいかと思いますが。
山田)そうですね、元々RESPECTの企画を立ち上げる際に私が1番釣りたかった魚はショアから狙うGTなんです。ショアGTは特に磯際でバイトする事が経験上多いので、瀬際までしっかり引き切りたい。また磯際でサラシにルアーを馴染ませて違和感なく喰わせる誘い方をしたい、そんな目的ではシンキングミノーよりフローティングミノーの方が誰でも扱いやすいという観点で、最初からフローティングの設定しか選択肢にありませんでした。
- RESPECT190Fは魚じゃらし工房とのコラボルアーという事ですが、魚じゃらし工房で販売されているウッド製ミノーの「Musya」のプラスチック版ということでしょうか?
山田)そうではありません。そもそも今回の企画は、良く有りがちなカラーだけ専用に塗りました、みたいな単純なコラボレーションでは有りません。というかコラボワークというより、魚じゃらし工房の原村聡志さんと私がそれぞれの作業範囲を決めて、各々自分の得意な仕事をしたという、協業やリレーワークに近い形で2人でデザインを進めたルアーになります。
- では全く新しいルアーが生まれた?ということでしょうか?
山田)そうですね、それに近いと思います。もちろん原村さんは元々Musyaをデザインされて量産もご自分でされていますので、RESPECTにもMusyaを作る中で培われたノウハウや設計思想は色濃く反映されているとは思いますが、最初の木型を原村さんが作ってくれた時にはプラスチック化することを前提にイチからデザインを起こして下さっています。
- ルアーのデザインを原村さんがご担当されたのでしたら、山田さんはどの様な作業を担当されたのでしょうか?
山田)当初は先ほど申し上げた通りRESPECTの原型は原村さんに作成頂き、それをプラスチックにする作業を私がする予定でしたが、木型をプラ化するとなかなか思う様なアクションが出せない中で悩んだ結果、原村さんに相談して原村デザインをベースに私が再度デザインを描き直させて頂く流れとなり、結果的に私もデザインを担当しました。
- それがただのコラボではなく、協業と言われる所以なんですね。
山田)そうです。更にもう少し詳しくお話しすると、ルアービルダーとして自分の削り出した原型のデザインを弄られるのは嫌かな?と恐る恐る原村さんに相談したのですが、原村さんは私のこれまでの経歴や今の仕事に敬意を示して頂き、快く合意して頂けました。私も原村さんの丁寧な仕事や、Musyaの様な理想的なミノーを作り出せる能力を尊敬していましたので、今回の製品名「RESPECT(尊敬・敬意)」の採用の切っ掛けとなる出来事でしたね。
- 先日公開された男女のカンパチ動画でもそのコンセプトについて話されていましたね。
山田)はい、原村さんと私の相互的な尊敬、更に私たちが釣りたい憧れの魚に対する敬意が込められています。
- 話をルアー自体に戻しますと、RESPECT190Fはスリムな形状も拘られていると仰られましたが、それはどういう目的なのでしょうか?
山田)先ほども申し上げた通り、私はミノーを沖ではなく磯際で使うことを想定しています。磯際で誘う際に使えるルアーは他にシンキングペンシルがありますが、シンキングペンシルで出来ない事をミノーに求めています。それはピリピリとしたタイトなアクションです。せっかく19cmという一口サイズに設定して作り込んでいますので、ボディがファットでノタノタしたアクションでは意味がないんですね。というかそれはシンキングペンシルでできるんです。それで喰わない魚に口を使わせる、しかも違和感なく。そのためにはスリムで一口サイズ、更にアクションのキレがよく、タイトで潮馴染みも良い。全部載せですね(笑)。だからある一定のスリムな形状が必然的に必要になりました。
- 何だか凄そうですね。。。
山田)はい。それこそが魚じゃらし工房さんと一緒にルアーを作らせて頂いた最大の目的です。魚じゃらし工房さんは元々トラウトミノーを永く作り続けられていますから、複雑な流れに対するルアーの設計ノウハウが並外れています。Musyaも勿論そうでしょうし、RESPECTの原型制作を原村さんに依頼する際にもその思想を余す事なく注入頂く様にお願いしました。結果的にGTを狙うだけの単調なミノーではなく、青物を狙う上で必要な安定感とロッドアクションへのレスポンスの良さを両立できる素晴らしいバランスに仕上がっています。
- でも19cmで73gというスペックのフローティングミノーでは泳ぎは良くてもショアGTを狙う様なタックルでは飛ばないのではないでしょうか?
山田)そこは私の得意分野でして、ボディデザインを原型から描き直させて頂いた作業はそのためでした。私の作業の大半は#3/0のトリプルフック、特にVANFOOK社さんの匠プレミアム#3/0という1本7.0gもあるトリプルフックを載せられる十分な浮力を確保した上でしっかり飛ばせて飛行中に失速しにくいボディの実現。更に原村さんが作ってくれたキレの良いアクションを両立する、というバランスを見つけるためのトライアンドエラーを繰り返すデザイン作業でした。実際私はこのミノーをPE8号にリーダーナイロン150lbや180lbで普通に使っています。向かい風でもストレスないですよ。
- それは凄いですね。でも19cmのフローティングミノーがPE8号や180lbのリーダーで動かせるというのはなんともアンバランスな。。
山田)それこそがこのRESPECT190Fの存在意義ですね。私が知らないだけかもしれませんがなかなか無いでしょ?そんなミノー(笑)
- 確かにそうかもしれませんね。だからあの男女群島のカンパチも釣れたんですね!
山田)いや、あれは完全にラッキーです(笑)朝からあそこは何回もルアー通してたんですが、無反応でした。それが同礁頂いたMCworks'の常岡さんがヒラマサ掛けられた瞬間にスイッチ入って浮いてきたんです。ただ確かにRESPECTのお陰で獲れたというのは一理あって、PE8号・リーダー150lbで扱えていたので獲れた、というのはその通りかもしれません。
- ルアーのサイズも良かったのかもしれませんね。
山田)そうですね、確かに一口サイズで違和感なく喰ってくれたとは思います。あのカンパチが喰ったRESPECTはリーダーもフックもあの瞬間のまま残してありますが、あまり歯形が付いてないんです。綺麗にフッキングできた証拠ですね。
- 口の中にスッポリ入ったのでしょうか?
山田)分からないですが、最終的にはテールフックがカンヌキの横に刺さっていましたので後ろから追い喰いしてスリムなボディが大型のフックを邪魔せず綺麗に口に引っかかったんだと思います。
- 釣れたRESPECT190Fは一生の記念ですね。
山田)はい!常岡さんにサインして頂いて、大切に保管していますよ。仕事に疲れたら見返してニヤニヤしています(笑)
- その気持ちよく分かります!とにかくショアからGTや大型の青物を狙うアングラーには楽しみな一本になりそうですね!
山田)はい、ぜひともご期待頂ければと思います!
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